「踏込み」の権利

〈2つの「待ち」〉

「踏込み」を研究することで「待ち」についての新しい考察が出来ました。

「待ち」には大きく分けて2つのタイプがあると思っています。

1つは「受動的待ち」です。

これは対面した主人公によって受動的に「待ち」をするタイプです。

例えば対面がオボロやジョフレだった場合、よほど自分のデッキが「踏込み」に特化していない限りは「待ち」を選択します。

より正確に言えば「待ち」を選択させられます。

もう1つは「能動的待ち」です。

これは対面の主人公如何に関わらず、能動的に「待ち」をするタイプです。

いわゆる「ガン待ち」と呼ばれているものですね。

私は今まで「マルス」でこの「能動的待ち」をしていましたが、最近はそれに疑問を持ち始めました。

 

〈「能動的待ち」をなぜするのか?〉

そもそも、なぜ能動的に待つのでしょうか?

サイファは攻撃することにメリットが大きいゲームです。

支援スキルを見ても攻撃側の方が強くデザインされていますし、CC事故の要素も攻撃有利の側面があります。

そんな攻撃のメリットを放棄してまで能動的に待つ理由。

それは「攻撃したら負ける」からです。

攻撃して相手の手札が増えると、相手の反撃に耐えられないから「待ち」をするのです。

自分が「チキ」を組んでいた時に常に考えていたのは「序盤をどう耐えるか」でした。

戦闘力20の「チキ」がCCするまで耐えるためには、「踏込み」の権利を放棄し、相手に渡すしかなかったのです。

これは同じく戦闘力が低い「エリーゼ」も同様だと思います。

特に「エリーゼ」は上級にCCしても戦闘力が60しかないので、「踏込み」の権利は常に相手にあります。

「待ち」の「チキ」と「エリーゼ」が対戦した時に「チキ」が踏込んで勝てることが多いのは、チキに「踏込み」の権利が与えられるからです。

 

〈「待ちマルス」の限界〉

「チキ」や「エリーゼ」は「踏込み」の権利を捨てることで、より深く「待ち」に潜ることが出来ます。

しかし「マルス」は「チキ」や「エリーゼ」ほど「踏込み」の権利を捨てることが出来ないため、深度に限界があります。

赤青「待ちマルス」で「チキ」と同じ盤面を再現することは出来ますが、それならば最初から「チキ」で待てばいいと思っています。

むしろ「マルス」は「踏込み」の権利を行使してこそ、本領を発揮出来ると思います。

今後は「マルス」で「踏込み」と「受動的待ち」の二刀流が出来る構築を研究していきたいと思います。

「踏込み」の研究を始めたことでサイファの視野や考え方が広がったのは良かったです。

 

という訳で、『「踏込み」の権利』でした。